おばたび~obasanだって旅したい

香港・スペイン・大塚国際美術館・伊勢など楽しい旅の思い出を語ります。

大英博物館で本物のミイラを見たよ。入館無料だよ!(2002年冬・小学生子連れ旅)

私はミイラが好きです。というかエジプトっぽいものに興味があります。年末年始にテレビ特番でよくやるようなエジプト・ピラミッド特集とか世界ふしぎ発見とかそんなのを好んで見る程度だけど。

エジプトに行くツアーに申し込んだこともありますが、人数が集まらずにツアーキャンセルになったり、政情不安のためこちらからキャンセルしたりと縁がなかったみたいで、エジプト行きは実現しておりません。まだ完全に諦めた訳ではないけど、たぶんエジプトに行くことはこの先なさげな予感。

でも、実は本物のミイラを見たことはあります。ずいぶんと昔、もう20年近く前のことですが、ロンドンの大英博物館で見ました。

◆2019年11月追記  2019年11月に東京上野にある国立科学博物館の特別展ミイラで世界中から43体ものミイラが大集結よ。まさしくいやというほどミイラが見られました。もうお腹いっぱいよ。よかったらこちらもどうぞ。

大英博物館とは

大英博物館正面入り口。ギリシャ神殿風の柱がナイス。

大英博物館(だいえいはくぶつかん、英: British Museum)は、イギリス・ロンドンにある博物館である。 世界最大の博物館の一つで、古今東西の美術品や書籍や略奪品など約800万点が収蔵されている(うち常設展示されているのは約15万点)。収蔵品は美術品や書籍のほかに、考古学的な遺物・標本・硬貨やオルゴールなどの工芸品、世界各地の民族誌資料など多岐に渡る。イギリス自身のものも所蔵・展示されている。余りに多岐にわたることから、常設展示だけでも一日で全てを見ることはほぼ不可能である。

wikipedia大英博物館」より抜粋

なんと入場は無料・写真撮影も可

すごくたくさんの世界中の珍しいものを見せてくれるっていうのに、入場はなんと無料です。素晴らしい!でもあちこちに寄付をお願いします、一人あたり3ポンド欲しいな的なことを描いた箱が2002年頃行ったときにはあちこちにありました。私は娘2人と3人連れでしたが、少ないけど気持ちばかりと2ポンドを申し訳なく入れておきましたが、他に入れている人を見かけなかったわ。私、えらいじゃん。

写真撮影可。一部制限あり。

エジプト的なものが充実

小学生二人の子連れで気忙しかった私は何しろエジプトエリアしか見てないわ。いろいろ(というかほとんど)見逃していて今思えばとても残念。

ラムセス2世像

建築王と言われたエジプトのラムセス2世御大の胸部に穴が開いています。ナポレオン1世がフランス遠征したときに持ち帰ろうとして開けた穴だそうですが、このときは持ち帰ることが出来ずに終わっています。その後、英国人女性と結婚したイタリア人が出土し1818年に英国へ運ばれたそうです。

私は今までフランスが持ち帰り、イギリスがそれを奪ったのだとなぜか勘違いしてそう記述していました。訂正します

以下間違い

持ち帰るときに開けられたそうね。ナポレオンが戦利品として持ち帰ったものを英国が奪った、、、という略奪に次ぐ略奪ですね。なんだか胸が痛むわね。

 

ラムセス2世像。胸の穴は搬送の際に開けられたもの。なかなかのいい男っぷりですね。彼に会いにアブシンベル神殿に行くのが夢です。

ミイラエリア

ジンジャーさん

ジンジャーさんは、よくあるエジプトのファラオなどの貴人が特別な方法でミイラ化されたものではなく、一般人が自然な埋葬の状態でミイラになったものなんだって。髪の色が赤茶のためジンジャーという愛称で呼ばれて、ここ英国博物館ではアイドル的存在と言われています。

ほほう、これが本物のミイラさんなんですね。数千年前のものと言われていますが、指の先までくっきり残っています。感激。しかし申し訳ないね、こんな姿を見せていただいて。

ファラオでもないただの一般人なのに、数千年を経てこのように晒されているのはかなり申し訳ないですね。ジンジャーさん、貴重なお姿を見させていただいてありがとうございました。

ネコちゃんのミイラ

ネコちゃんのミイラ。意外と可愛い。

女官の棺

きらびやかな女官の棺

あらあらすっかり白骨化

すっかり白骨化したもの。でもしっかり残っていてすごいわね。

ついでにハリーポッターのチェス駒のモデル

ハリーポッターの賢者の石の映画のチェスのシーンでモデルになったルイス島のチェス駒もついでに見ました。あまり感慨はなし。ふーん。

12世紀頃のもの。ほとんどの駒はセイウチの牙で作られているそうです。

略奪品は返還すべきか?

むかし、、、私が高校生だった頃の遥か大昔に、世界史の先生が「英国やフランスなどはいろいろな国の古い貴重なものを略奪した。それを元の持ち主の国から返却せよとよく言われているが、私は政情不安な国に戻されると破壊などの危機や見学を阻まれるなどの可能性があるので今のままでいいと思っている。」というようなこと聞いた覚えがあります。それは英国博物館の主張のひとつでもあります。いろいろな状況があり、一概に答えを出せることではありませんが、私には世界中が平和になることがいちばんとか、そんな夢のようなことしか思いつかないな。

おまけ

ロンドンは旅行しやすい素敵な街でした。地下鉄・市バス・水上バス、どれも乗り易くて楽しかったです。特にグリニッジウェストミンスター宮殿間を航行するテムズ河の水上バスがとても安価なのに観光スポットほぼ全網羅って感じですごくよかったです。またいつか行けるかな。

ウェストミンスター宮殿(英国国会議事堂)とビッグベン。見かけも素敵だけどビッグベンの鐘の音も最高!!

テムズ河のタワーブリッジ。跳ね上げ橋が跳ね上がるのは一日一回くらいらしいけど、偶然見られてラッキー。水上バスから撮影。

グリニッジ天文台の時計(24時間式)。世界標準時だよ~ん。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

(了)みむろ