名古屋・東京間の安価な交通手段として高速バスを利用している方は多いと思います。名古屋・東京駅(あるいは新宿駅)間の東名高速を通るルートは現在びっくりするくらいお安いバスがたくさん出ていますね。でも、名古屋からの目的地が八王子や日野、府中など多摩地域ならば中央高速バスがおすすめです。このバスについてご紹介しますね。
とっても便利・安い・快適な中央高速バス
私は、東京西部の多摩方面に住んでいる娘家族を訪ねるときにはいつも高速バスを使っています。もちろん新幹線に比べるとずいぶんと時間はかかりますが、安さには代えられません。
その上、この中央高速バスは多摩地区にバス停があるので、都心の混雑する大きな駅で乗り換えをする煩雑さもなく、むしろ快適で便利だと思っています。
中央高速バス・新宿~名古屋線について
バス停
中央高速道を通るルートです。バス停は下記の通りですが、便ごとに停車するバス停は異なりますのでご注意ください。
◆東京都 中央道八王子 中央道日野 中央道府中 中央道深大寺 中央道三鷹 聖蹟桜ヶ丘駅 府中駅
中央高速バスのバス停。便によって停車バス停は異なります。画像はハイウェイバスドットコムHPよりお借りしました。
運行数と所要時間
◆朝便・夕方便と夜行2便の毎日4往復運行
◆名古屋-新宿間の所要時間は約6~7時間
例 名古屋名鉄バスセンター午前7:10発 新宿バスタ午後13:16到着
詳しい時刻表はこちらです。
料金
◆新宿~多治見まで片道2,400円~7,700円 ◆新宿~名鉄BCまで片道2,400円~8,000円
早割(21日前クレジット決済限定)などを最大限に使うとたった2,400円ですね。私はたいてい思い立ったらすぐに出かけるタイプなので、早割1(前日までの予約でクレカ決済)で3,700円という料金のことが多いです。
※乗車日・乗車時間により金額が変わります。早割・Web割(ともにクレジットカード決済限定)なども使うとかなり安くなるよ。
詳しい料金表はこちらです(2019年3月まで・2019年4月以降)4月以降、かなり料金が変わるようです。なんとなく安くなっているような気がします。
運行会社
バス設備
4列シート トイレ付き フリーWi-Fi 座席にコンセントあり
予約
予約にはインターネット予約、電話予約、窓口での予約、コンビニ予約、旅行会社での予約といろいろ方法がありますが、私はインターネット予約(クレジットカード決済)しかしたことがないので、以降インターネット予約について書きます。その他の予約方法についてはこちらをご覧ください。
インターネット予約はハイウェイバスドットコムで簡単に手続き出来ます。
インターネット予約が断然オトク!
窓口で買うよりもインターネット予約の方が1000円くらい安くなりますので、断然インターネット予約のクレジットカード決済にすべき!!
予約の受付期間
1か月前の同日9時から乗車するバスの始発バス停発車時刻30分前まで。ただし、バスによっては受付終了時刻が異なることもあります。
※2019年4月以降、予約受付開始日が2ヶ月前の同日4:00からとなるようです。2019年4月1日以降、サービス・運賃などが変わるようですので要確認!!こちらです。
座席指定はぜひしてね
インターネット予約でクレジットカード決済の場合、決済後にWeb上で座席指定が出来ます。
座席指定のやり方はこちらをご覧ください。
座席指定をしないと、一人で利用の場合、どんなに車内がガラガラだとしても、他の一人利用の乗客の隣に勝手に指定されてしまうことがありがち(何度も見ました)です。たぶん、後から予約するかもしれない二人組のために、一人客は一人客同士座らせようとする仕様なのでしょうね。どうか可能であれば必ず座席指定をしてくださいね。ガラガラなのに一人利用で隣に誰か来てしまうのではないかといつもドキドキしている私からの切なるお願いです。
もちろん混雑時には無理ですし、クレジットカード決済以外の方法でも指定は出来ないようなので仕方がないのですが。
このように好きな座席が指定出来ます。座席の指定は予約受付終了時刻まで何度でもできます。この図のように他の座席がかなり空いているのに、うっかり隣に予約されてしまった場合などは私は速攻で変更しています。この図ですとトイレが複数ありそうですがトイレは一か所のみです。 ※とは言うものの、席に余裕がある時の連れでない乗客同士が隣に指定された場合は、途中(以降、乗車のバス停がなくなった時点・名古屋発のバスの場合は馬篭バス停)、運転手さんが気を利かせて隣の空いた座席への変更を勧めてくれるようです。これも何回も見ました。
予約変更
インターネット予約の場合、予約変更は出発30分前まで可能です(無料)。有難し!
予約取り消し
インターネット予約の場合、取り消しは100円です(安い!)。
チケット
チケットはWeb上で乗車券が発行されますから、Web乗車券をプリンタで印刷するか、ケータイ乗車券としてスマホで表示させればOKです。
早速乗ってみよう・中央高速バス・名古屋発新宿行き
シーズンや曜日によってかなり違いはありましょうが、このバスは空いていることが多いです。私がオフシーズンの平日にしか乗らないからかもしれませんが。あまりにもガラガラ過ぎて採算取れずに廃線にならないか心配になることもあるくらい。
オフシーズンの平日であれば一人で二席独占余裕です。名古屋駅から6月の平日の朝7:00頃の便に乗ったとき、中津川バス停までの2時間弱くらいを乗客は私一人きりだったこともあります。運転手さんが直々に私の座席のところまで来て、バスの注意事項などを説明してくださったのも佳き思ひ出、、、
でも2019年4月以降、買い方によっては料金もちょっと安くなる感じみたいだし、これからは乗客も増えるかな?
名古屋・名鉄BC(バスセンター)までの行き方
地下から行く場合は以下の通りです。
(地上階から行く場合は、ナナちゃん人形の手前を右に入って3階に上がって下さい)
名鉄電車中央改札口からの行き方です。
名鉄電車中央改札口(入口専用)を右手にして立ち直進します。
そのまま名鉄バスセンターへの表示方面に進みます。
朝早かったためシャッターが閉まっていますが、昼間はデパ地下のような食品売り場が広がる地下通路を道なりにまっすぐ進みますとエレベーター乗り場に出ます。
エレベーターで3階に上がります。
3階で降りるとバス乗り場があります。同じフロアには、きっぷうりば、お手洗い、ファミマ、待合室、コインロッカーがあります。
きっぷうりば。Web予約の場合は切符の受け取りの必要はありません。
ファミリーマートと隣には待合室があります。ファミマにはちょっとした名古屋土産も売っています。
コインロッカー
新宿行きの乗り場は5番です
乗車
乗車の際には、ケータイ乗車券、またはWEB乗車券を印刷したもの、あるいは紙の切符などを運転手さんに提示します。
大きな荷物はバスの荷物室に積み込んでくれます。
名古屋駅を出発して幾つかのバス停で乗客を乗せて行きます。道の混雑具合では時間通りに行かないことも十分予想されますが、私が乗ったここ10回くらいの経験からするとだいたい時間通りからせいぜい10分以内の遅れくらいでしたね。まぁ、これはその時々で違うでしょうね。
富士山はほとんど見えません
名古屋を出発して、岐阜県・長野県・山梨県・東京都を通るルートですので、なんとなく富士山がきれいに見えそうですが、期待薄です。見えなくもないのですが、たま~~~に遠くにうっすら程度で富士山の頭の上の方が見えるか見えないかくらいかな。いや、本当はキレイに見えるポイントがあるのかもしれませんが、私にはわかりません。すみません。
双葉サービスエリアの少し前あたりで、富士山の頭が見えました。これくらいが限界かしら?
富士山を見たいのなら、第二東名がいいですね。真横にど~~~~んと長い間見え続けます。何度見ても感動します。
参考画像。これは第二東名自動車道から見える富士山です。このような雄大な景色がかなり長いこと見られます。富士山を見たいならこちらのルートがおすすめ。
バス
名古屋発新宿行の朝の便(07:10発)は名鉄バスの運行です。
座席
座席。リクライニング出来ます。フットレストあり。窓側席は足もと壁に、通路側席は肘掛下に電源コンセントあり。フリーWi-Fiあり。
フットレストと電源コンセント
サービスエリアで休憩
そのときの道路状況によっても違うかもしれませんが、通常三回のサービスエリアでの休憩があります。停車時間は10分から20分程度で、その都度運転手さんが発車時刻を知らせてくれます。バスの前方に発車時刻を記したボードを提示してくれることが多いです。
◆中央道のサービスエリアはどこでも信玄餅が買えるのでお土産におすすめ。
◆10分程度の停車時間では、大急ぎで大変!と思うかもしれませんが、意外とトイレに行って、コンビニでお茶やパンくらいは余裕で買えます。
◆サービスエリアでは同じ会社の似たようなバスが複数停まっていることが多いので、戻るときに間違えないように要注意です。私はウッカリ者なので、バスのナンバープレートをスマホのカメラで撮影しておくようにしています。
◆また、サービスエリアによっては、上り線下り線共通のところもあります。建物の間違った出口から出てしまうと反対方面行きの駐車場に出てしまい、あれバスがいない!!とびっくりしてしまうことがあるので、入ったところから必ず出るようにした方が安心です。
恵那峡サービスエリア
恵那峡サービスエリア。
諏訪湖サービスエリア
とても景色が良くて気持ちがいいところです。ここがいちばん好き!
平日はスタバもスムーズですが、土日などは行列だったりします。
7月。諏訪湖を臨む景色が素晴らしいの。
4月20日頃。ハナモモがあでやかに咲き誇っていました。でもあまりいい写真ではないね、実物を見てほしいな。
談合坂サービスエリア
談合坂サービスエリア。屋台の食べ物屋さんがたくさん出ていて楽しげ。
下車
運転手さんは予約の下車バス停を把握していますが、普通の市バスのように降車ボタンがあり、降りるときにはボタンを押します。降りる際には、紙切符は回収されます。ケータイ乗車券は見せるだけです。
荷物室に荷物を預けた場合は忘れずに運転手さんに出してもらいましょう。
以前、外国人の方が乗っていてその方が日本語がわからなかったようで降車ボタンを押さなかったことがあります。運転手さんが何度も次、降りる方いませんか?と放送で問いかけても無視をされましたが、それでもちゃんと停まって降ろしてあげていたので、乗客一同ほっとしました。
中央道日野バス停(上り)
私はいつも「中央道日野バス停(上り)」で下車します。ここから多摩モノレールの「甲州街道駅」までは徒歩6~7分くらいですので、ここでモノレールに乗り換えると立川駅方面や多摩センター駅方面にも行けてとても便利です。
中央道日野バス停(上り)はこのように何もなく殺伐としています。
中央道日野バス停から多摩モノレール甲州街道駅のルート
バス停の出口を鉄ドアから出て階段を下りましたら、甲州街道駅への案内表示がありますので、その矢印方面に行けばモノレールの高架下に出ます。高架下を左に曲がればすぐに甲州街道駅が見えます。高速からの階段を下りたところからモノレール高架が見えますし、道を一度曲がるだけなので簡単です。
中央道バス停(上り)の出口を出ます。
階段を下ります。
甲州街道駅への矢印表示看板が出ているのでそちらへ向かって歩けばOK。
モノレール高架を目指して歩きます。高架に出たら左に曲がれば、甲州街道駅が見えます。徒歩7分くらい。
甲州街道駅にあった地図。バス停が二つ表示されていますが、向かって右側が上りバス停、左側が下りバス停。
【余談ですが】雨天時の中央道日野バス停(上り)から羽田空港へのバス乗車
中央道日野バス停(上り)は下車オンリーのバス停だと思っていましたが、羽田空港行きのバスの乗車が出来るのですね。以前、知人家族が羽田空港に向かうときにこちらのバス停を使ったそうですが、こちらのバス停には屋根がありません。知人家族は小さなお子様を二人連れていらしたのですが、あいにくその日は大雨でバスを待つ間にもびしょ濡れになってしまったそうです。雨の日にこの上りのバス停を使われる際は十分ご注意くださいね。
早速乗ってみよう・中央高速バス・新宿発名古屋行き
中央道日野バス停(下り)
私はいつも中央道日野バス停(下り)で乗車します。このバス停には屋根がついているので、とりあえず雨はしのげますが、吹きっさらしなので冬場などは早めに着いてしまうと泣きたいほど寒いですので注意が必要です。
最近では一般の道から階段を上がってバス停に出る鉄製ドアに「名古屋方面」などと行先が書いてあるので安心ですが、以前は何も表示がなく、バス停も行先がたくさんあるためか、○○行きなどの表示が一切なく、バスが来るまでは本当にここであっているのか(上りと下りを間違えていないか?)心配になりました。もし直前で間違っているのに気付いても、高速道路を横断して向い側のバス停に行くわけにいきませんからね(そんなときは、階段を下って高速道路の高架下の道をくぐってまた階段を上らねば向かい側には行けませぬ)。
中央道日野バス停で上りと下りのバス停が不安になる人への見分け方
一番簡単な見分け方は、上り(新宿方面行き)のバス停には屋根がない、下り(名古屋、長野方面行)のバス停には屋根がある、、、です。名古屋や長野方面のバスに乗るときは、日野バス停では必ず屋根のある方のバス停で待機してくださいね。 (2019年当時の情報です。最新情報はご確認を!)
中央道日野バス停へは一般道からこのような昔風の石階段をのぼっていきます。
階段を上りきった先には、このような古びた鉄製ドアがあります。ここを開ければそこにバス停があります。名古屋方面と書いてあるのをしっかり確認してね。このプレートが剥がれ落ちて表示無しのこともあるよ。ドキドキ😵
中央道日野バス停(下り)。下りのバス停には屋根とベンチがあります。冬場は寒いです。トイレはありませんから、途中のコンビニ(甲州街道駅近くのセブンイレブン)などで済ませておいた方がよいです。
乗車
ここのバス停にはたくさんの高速バスがひっきりなしにやってきて、自分が乗るバスでなくても待っている人がいればどのバスも必ず停車しますから、うっかり間違えて乗らないようにね。って、運転手さんが確認してくれるけどね。
上りのバスと同様に、運転手さんにケータイ乗車券や紙の切符を見せて、荷物があれば荷物室に入れてもらいます。
バス
新宿発名古屋行きの朝の便は京王バスの運行です
座席。まずまず広いです。リクライニング可。フットレストあり。それぞれの座席の肘掛の下に電源コンセントあり。フリーWi-Fiあり。
サービスエリアで休憩
双葉サービスエリア
駒ヶ岳サービスエリア
義父がこの近くの出身なので、ここで必ず名物の高遠まんじゅうを買います。とても美味しいです。朝早いとまだ入荷していないこともあり、がっかりです。
恵那峡サービスエリア
名鉄バスセンター下車
上りのバス停と同じく名鉄バスセンター3階に到着します。
下車してからは、JR、近鉄、名鉄、地下鉄などの案内表示に従っていけばOKです。
一度乗ってみてね
ただの移動手段だとしても、サービスエリアに三回も寄ってくれるから旅行気分になれるし、空いていることが多いので、のんびりゆったり過ごせます。フリーWi-Fiや電源コンセントもあってとっても便利です。
ふだん、新幹線や高速バスでも東名ルートを使っている人も、一度こちらのバスも使ってみてはいかがでしょうか?
JR高速バス(新東名スーパーライナー)乗車記と東京のおすすめ格安ホテルはこちらから。
(了)みむろ