おばたび~obasanだって旅したい

香港・スペイン・大塚国際美術館・伊勢など楽しい旅の思い出を語ります。

激短メキシコ6日間の旅③ 一日目

一日目

中部国際空港に13時20分集合でよかったのですが、出勤前の夫に最寄り駅まで送ってもらう都合で10時30分頃には空港に到着してしまいました。ダメ元で集合時間には3時間も早いのに阪急交通社カウンターに行ってみると、ありがたいことに手続きをしてくださいました。しかしANAの国際線乗り継ぎ用のカウンターは2時間前?(正確な時間忘れちゃった)にならないと開かないらしく、スーツケースが邪魔だったけど仕方ないね。

お昼には早いけれど、プライオリティパスで食事が出来るぼてじゅうへ。プライオリティパスでの登録がいろいろ手間がかかるみたいで、中に入れてもらえるまでに結構時間がかかりました。店内での食事のミックスお好み焼きのコースを注文。大きな唐揚げ4個と大きなお好み焼き、飲み物とどら焼きまでついて、美味しかったけれど食べきれなかったわ。二人分ありそうな勢い。お昼には早い時間でお客さんもほとんどいなかったのに席に案内されて料理が出てくるまでもかなり時間がかかったので、時間に余裕を持って来た方がよさそうですね。

 

ぼてじゅうを出て、お店をぶらぶらして時間つぶし。何時か忘れちゃったけど予定より結構早い時間(たぶん12時前くらいかな?)に国際線乗り継ぎ用カウンターが開いたので、スーツケースを預けて、国内線と国際線の搭乗券を貰う。オンラインチェックインでモバイル搭乗券は貰っていたのだけど、おばさんなので紙の搭乗券の方が安心なんだ。紙の搭乗券貰うとモバイル搭乗券は無効になるんだけど問題なし。

まだ時間があったので、カードラウンジで少し休憩。お腹いっぱいだし何も飲みたくなかったけど、一応ビールなんて貰ってみました。飲むふりをして旅行気分を盛り上げるだけなんだけど。

13時00分頃、手荷物検査を受けて制限エリアへ。まだ早いのでだ~~~~れもいませんでした。

定刻よりも15分くらい遅れてセントレアから成田空港に向けて出発しました。成田発メキシコシティ行きフライト時刻まで定刻でさえ1時間くらいしか乗り継ぎ時間がないのに、国内線の遅れにより、恐らく乗り継ぎ時間は50分くらいしかなかったみたい。飛行機を降りたところで案内スタッフにお急ぎくださいと目印の黄色いテープを渡され、それからよく分からないけど、急いで急いで走っている知らない人について走りましたよ。もうゼイゼイ汗びっしょり。
8年ほど前にも、成田だったか羽田だったか全く覚えもないけど、ANAでのロサンゼルス行きのフライトでこのような短時間の乗り継ぎをしたことがありますが、そのときはANA専用みたいな?簡単な乗り継ぎが出来るルートがあったような気がするんだけどあれは夢だったのかしら?今回は全く何の配慮もなく普通に国内線出口から出て国際線のセキュリティチェック、出国審査をして、制限エリアにやっとの思いで入りました。これで安心と思いきや、そこからがまた長くて長くて泣きそうだったわ。成田空港広くておまけにゲートが途中で変更になったらしく、私たちは途中で黄色いテープの目印を見つけたANAスタッフさんが教えてくれたからセーフだったけど、間違えて元のゲートに行ってしまった人もいたらしい(でも乗れたからよかった)。こんな乗り継ぎ時間短いのは本当にもう勘弁してほしいわ。中部国際空港・成田空港の便はすごく少なくて(一日一便?)使い勝手悪いのね。まぁ、ANAからANAへの乗り換えで、乗り継ぎ最低時間もクリアしての発券だから、置いてけぼりってことはないとは思ったけどね。

メキシコシティ行きのゲート前で初めて添乗員さんと合流。これでもう安心です。今回のツアーは総勢21名だそうです。多いのか、少ないのか?

あんなに大急ぎで走ってきたのに、意外と搭乗時間遅れてた。30分くらい遅れてやっと搭乗開始。

メキシコ行きは空いているかも?と勝手に想像していたのに、意外や意外、満席でした。中国の春節の関係か、中国人がめちゃくちゃ多くてびっくりしました。でも現地のホテルやお店、観光地で全く中国人は見かけなかったの。みなさん、カンクンでリゾートだったのかな。

機内は事前座席指定で通路側を予約していました(ANAJALは団体ツアーでも24時間前からオンラインチェックインで座席指定出来るのね。嬉しい)から、席を立つのは楽でした。しかし隣の席の大柄な中国人男性が、最初から最後までコンコン咳をしていて、おまけに眠りだしたら、私の方に頭が傾いちゃってきて寝ながらも咳をしているものだから風邪をうつされるんでないかともう気が気でなかったわ。(結局全く健康なまま旅を終えられました、頑強な私)

ANAの機内サービスは文句なしでした。12時間少々で、隣の人の咳は気になったと言いつつも結局はいつものようにほぼ眠り込んでいたので、あっという間の12時間でした。今回はノイズキャンセリングのイヤホンを持っていたので、なかなかよかったです。お道具は大切ね。

機内食1回目と2回目 その他菓子パンが1個もらえたような気がします。

メキシコシティ空港での入国審査は大行列になっていましたが、私たち日本人の団体は機械ブースに案内されたので、それほど時間はかかりませんでした。機械ブースではパスポートを読み取らせて、顔認証をして、レシートを受け取れば終了です。簡単。このQRコード付きのレシートは出国のときに必要で万が一紛失すると再発行に700ペソ(7000円くらい)再発行に3時間かかるそうです。有人ブースの場合は、このレシートはなくパスポートのハンコが必ず押されている必要があります。もし押し忘れられたら面倒なようなので注意が必要です。実際同じツアーの方が機械ブースでの操作がうまくいかず、有人ブースでの手続きでこのハンコをパスポートに押してもらえず、添乗員さんが改めて押してもらうように頼んで押して貰っていました。

預け荷物を受け取り(受け取りには必ず荷物預けの時の半券が必要)、税関を出ますが、ここで抜き打ち荷物チェックがあります。私たちのツアーでも開けられている人がいましたが、もちろん問題なしでした。

制限エリアから出たところで、現地ガイドさんと合流し、空港内で両替をしました。日本でするよりはレートが良いということでしたが、どうでしょうか。私はアメリカ旅行の時のアメリカドルの残りがあったので、ドルからメキシコペソへの両替でしたが、312ドルで約5,085ペソでした(1ドル=16.3ペソ)。私は頭が悪いから高いとか安いとかよく分からないし気にしないの、楽しい旅行だから。ちなみに日本円からペソへの両替では、1ペソ=10.8円くらいだったようです。数年前のガイドブックでは6円とか7円とか書いてあるから、やはりかなり円安ですね。

両替のときに同じツアーのマダム達は私が大枚両替しているのを見て、ふふふおバカさんねって感じでした。メキシコペソの逆両替はかなりレートが悪くなるのでみなさん最小限に、と考えていらっしゃるのでしょうね。なんにも考えない私は本当にアホです、、、、でもね、私はいまいちメキシコという国を信用しきれていないので、クレジットカードを使えないところも多いだろうし、使えたとしてもあまり使いたくないなぁという思いもあって多めに両替をしたんですよ。実際、結局ペソが足りなくなったマダム達に私、何度も両替(ヤミ両替ね 笑)してさしあげたのよ、くすくす(レストランの飲み物の支払いや結構立派なドライブイン、街の市場でもクレジットカードが使えないところが多かったです)。

それからバスに乗ってホテルまで移動。50分くらいかかってホテル到着。メキシコシティ、思ってた10倍以上大都会でした。東京と変わらない?それは言い過ぎでも少なくとも名古屋よりは都会だね。ホテルもなかなか立派でキレイで立地のよいいいホテルでした。周囲の治安も問題なさそう。でも、街中過ぎて車の音がうるさいし、クラブかなにかの音楽とかも聞こえてくるし、ドライヤーも室内金庫も故障していたし、シャワーの湯量も不安定だったし、、、と不満もなくはないけど、治安がよさそうでお買い物しやすいところだったのでそれで良しとします。個人旅行で来るときに使ってもまぁいいかなと思います

メキシコシティが大都会で驚きました 三両編成の長いバスがいっぱい走ってた!

ホテルの部屋はとてもきれいでよかったですが、騒音がすごかった。アメニティはリンスインシャンプーと石鹸、ボディクリームのみ。バスタブ有り。ポット、冷蔵庫なし。
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小さいけど屋上にプールもありました

狭いけど素敵なエリアでした ゆっくりする時間もなく残念

夕食前に添乗員さんがホテル近くのコンビニと小さな市場を案内してくださるというのでついて行きました。主に民芸品を扱っているINSURGENTES市場はそれほど大きくはありませんが、メキシコ名産の刺繍ブラウスやポーチ、木彫りの鮮やかな動物の置物などの民芸品や食べ物屋さんが入っています。街中だけあって、それほど格安という感じではなかったけど、見て歩くには楽しくてちょうどよいです。お店の人達は、アジアの物売りの人のようなしつこさは全くなく案外あっさりしています。

チワワの木彫りの置物がほしかったのですが、800ペソ(約8000円)と言われたので断念。でも4日目のサンミゲルデアジェンデでもっと安くて素敵なチワワを見つけたから断念しておいて正解でした。

夕方遅かったせいかそれほど混雑はなくゆっくりお買い物出来ました。

友達にメキシコ刺繍ポーチを買いました(1個40ペソ400円くらい)木彫りのブックマーク1個30ペソ、木彫の置物100ペソ 多少の値下げは可

メキシコの大手コンビニOXXOにも寄りましたが、あまりの物価高にギョッとしました。メキシコ人が日本に旅行に来て、日本の物価安いね~とたくさんお買い物している訳がわかりますね。

コーラ500ML200円 ポテトチップス1袋350円 プリングルス700円 ドーナツ1個350円


7時頃、ホテルのレストランで夕食をとりました。

調子に乗ってコロナビールなんぞ飲んでみた

野菜スープ 恥ずかしながらズッキーニというものに馴染みがなくなんできゅうりがスープに入っているのかしら?と思いました

魚フライとチャーハンと焼き野菜 まぁまぁの味

デザートのゼリーとコーヒー

部屋に戻って、荷物整理やらシャワーやら写真を見たりしていたら、結局寝たのは12時を過ぎました。おまけに騒音がすごくて、寝たような寝てないような、、、でも朝がすぐに来たから、寝たんだと思います。

長い一日でした。

激短メキシコ6日間の旅② 旅程表編

旅程表など

パンフレットを撮影したもの 見にくくてすみません

航空会社 ANA

ホテル ロイヤルレフォルマ(メキシコシティ

    ミシオン(グアナフアト

旅程表はいただいたものを丸写しです。

◆1日目

NH0494便 14時20分 中部国際空港発 → 15時35分 成田空港着

乗り継ぎ

NH0180便 16時50分 成田空港発 → 14時05分 メキシコシティ

16:30頃 ホテル到着

〔バス総走行距離:約15km〕
食事 【朝食】 ×  【昼食】 機内食2回  【夕食】 ホテルにて

宿泊ホテル ロイヤルレフォルマ(メキシコシティ

◆2日目

9時00分 ホテル発

[世界遺産(1)]メキシコシティ歴史地区観光(約1時間)(○ソカロ広場、○メトロポリタン大聖堂、○国立宮殿)

その後、フォトジェニックスポット、別名空中図書館とも呼ばれる異次元空間のような、<絶景(1)>◎ヴァスコンセロス図書館へ(約20分)

午後:
[世界遺産(2)]テオティワカン遺跡観光(約1時間30分)(○太陽のピラミッド、○月のピラミッド、○死者の道)
大迫力の遺跡観光をお楽しみ下さい♪

17:00 ホテル着

〔バス総走行距離:約130km〕
食事【朝食】 ホテルにて  【昼食】 レストランにて  【夕食】 ホテル
宿泊ホテル ロイヤルレフォルマ(メキシコシティ

 

◆3日目7:30~8:30ホテル発

午後:スペイン植民地時代の街が保存され、18世紀ごろのバロック様式のモニュメントが数多く残る[世界遺産(3)ケレタロ歴史地区観光(約1時間)(○水道橋)

≪ここがポイント≫
夕食はグァナファトの夕景または夜景をご覧いただけるレストランにてご用意!

20:00~21:30ホテル着〔バス総走行距離:約380km〕

食事【朝食】 ホテルにて  【昼食】 レストランにて  【夕食】 レストランにて
宿泊ホテル ミシオン・グアナフアト

4日目

8:00ホテル発

[世界遺産(4)]グァナファト観光(約1時間)(○ユニオンガーデン、○フアレス劇場、○ラパス広場、○イダルゴマーケット)

≪ここがポイント!≫
[世界遺産]グァナファトを一望できる絶景スポット、<絶景(2)>ピピラの丘にもご案内いたします!

午後:
コロニアルな街並みが美しい[世界遺産(5)]サンミゲルデアジェンデ観光(約1時間)

その後、空港へ

〔バス総走行距離:約370km〕
食事
【朝食】 ホテルにて  【昼食】 レストランにて  【夕食】 レストランにて

5日目NH179 午前0時50分 メキシコシティ

-----《日付変更線通過》----機中泊


6日目

6:35 成田空港着後、乗り継ぎ

NH0493 16時55分 成田空港発→18時10分 中部国際空港

 

激短メキシコ6日間の旅① 準備編

グアナフアト・ピピラの丘より

2024年2月 メキシコを旅行してきました。明るく朗らかなメキシコの人々、色鮮やかな建物、美しい夜景、はためくパペルピカド、市場の民芸品、巨大ピラミッド、、、、、、思い出しても胸ときめく素敵な旅でした。現地滞在たった4日間という激短な旅程でしたが、素晴らしい思い出となりました。

◆旅のきっかけ

2018年にスペイン・マドリードの旅で大感動したプラド美術館の毎日配信されるインスタライブ(スペイン語)をなんとか一部分でも聞き取れるようになればと、2年ほど前からスペイン語の勉強を始めました。私のスペイン語の先生がメキシコ出身の女性で、故郷のお話をお聞きする度にいつの日かメキシコに行ってみたいな、メキシコの人々とスペイン語で話してみたいなと強く思うようになりました。

◆旅の準備

コロナ禍は過ぎましたが、超円安、原油高、物価高、その上、名古屋発の国際線フライトは減少したままで、私には選択肢は限られていました。なにせ、航空券だけで30万円近くしていましたし、その上ホテル、現地交通費、食費、、、と考えると、今までほとんど使ったことのない「添乗員付きツアー」がかえって経済的なくらいかも?と、阪急交通社で頼むことにしました。メキシコ行く人なんているんかな?と思いきや、希望日(2月中旬の平日)はずっと満席でキャンセルで空きが出るのを待ってやっと席をGET出来ました。私の希望としては、メキシコシティテオティワカングアナフアトオアハカ訪問が理想でしたが、オアハカはツアーに入ってはいませんでした。いつかチャレンジします。

◆旅の費用

一人の旅費でこんなに高額な旅行はしたことがなかったので若干ひるみもしましたが、久しぶり(6年近くぶり)の海外旅行なので、思い切りました。

 

基本旅費/大人 329,800円

一人部屋追加料金 45,000円

国内空港施設使用料 2,460円

海外空港諸税・サービス料等 16,880円

燃油サーチャージ 42,000円

国内空港旅客保安サービス料 550円

国際観光旅客税 1,000円

国内空港施設使用料(国内線)1,780円

WEBクーポン (福たびフェア2024クーポン)-20,000円

ポイント利用 -1,610円

★合計 417,856円 今見てもドキドキする金額!

ANAオンラインチェックイン

ツアー参加でいちばんの気がかりは、飛行機の座席を指定出来ないこと!と思い込んでいたのですが、ANAではツアーでもオンラインチェックインが出来ました。もちろんあらかじめ旅行会社さんから航空券番号か予約番号を貰っておくことが前提です。おかげで通路側座席を指定出来たので安心しました。

◆現地でのデータローミング

いつもは現地SIMをAmazonなどであらかじめ入手しておきますが、現在契約している楽天モバイルはSIM入れ替えなしで海外で2GBまで無料でデータローミング出来るということなので、事前準備はなし。楽天モバイル使用のメキシコの通信情報はあまりなく、不安もありましたが、結果ほぼ問題なしでどこでもだいたい使用出来ました。

◆その他準備

添乗員さんと現地ガイドさんが全てお世話をしてくれるし、全食事・全観光付き、、、そして自由時間はゼロなので何も考えないで、お任せすることにして、準備は全く皆無。挨拶とお買い物程度のスペイン語はだいたいマスターしている(予定)のでガイドブックすら置いていきました。

上部消化管内視鏡検査と大腸内視鏡検査を受けて来たよ。

旅行の予定が全くないので、日常をつづってみます。

2023年5月のある日、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ・胃内視鏡検査)と大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けて来ました。どちらも初体験でしたので、ネットの体験談等の情報がとても役に立ちました。私も誰かのお役に立てたら嬉しいので、体験談を語ってみますね。個人差・病院による方法・薬剤の違いや私の記憶違いもあるかと思いますので、ご参考程度でね。あ、それから、私は大真面目に語りますが、下剤で出すという話に終始しますので、尾籠(びろう)な話が苦手な人はお避けください。

病院内はプライバシー重視のため、撮影禁止だったので写真は一枚もありません。

1.ふたつの内視鏡検査を受けるまで

毎年受診している人間ドックで、

「消化管造影検査(バリウム飲むやつね)で、食道隆起性病変(食道にでこぼこしたもの)がある。
便潜血検査二回(二日分)のうち一回が陽性(潜血)。」

という結果が出て、「必ず精密検査を受けること!」という厳しいお言葉をいただきました。すぐさま、検診を受けたクリニックに紹介状と画像CDを作ってもらって、大きめの総合病院の消化器内科を受診し、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)と下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)の1週間後の予約をしました。こういう検査は1ヶ月後の予約とかになるのかなと思っていたので、早く取れてよかったです。病院のオススメらしいふたつの検査を「眠り薬」で同時に済ませられるというのをお願いしました。いや、本当に先生は眠り薬って言ったのよ。昔のスパイ映画みたいな懐かしい言葉ね。鎮静剤のことだよね。
鎮静剤を使用する検査を受ける場合は、検査後1時間の休養が必要なことと、車・バイク・自転車での来院は不可という注意を受けました。

また、鎮静剤を使用することと、ポリープが見つかった場合は可能な限り切除してもらうという同意書にサインして提出しました。

2.前日までの準備(大腸内視鏡検査のため)

(1)食事

病院での指示は前日の食事は、指定の大腸検査食を院内のコンビニで購入して必ずそれを食べるようにとのことでした。しかし、ネット情報で72時間前に食べたキノコ?か何かが当日の便に出たというのを見たので、私の自己判断で検査3日前より「前日の食べ物でNGな食品」は食べないことにしました。

 

◆前日の食事 好ましい食べ物の例
  • 主菜: 白米・白かゆ 素うどん(ネギは×)食パン(耳は食べない、バターは不可)
  • 汁物: 味噌汁・すまし汁(具なし・豆腐のみ可)コンソメスープ(具なし)
  • おかず:  豆腐(薬味なし)脂肪の少ない切り身魚(鯛・ヒラメ・かれい)脂肪の少ない肉(鶏ささみ・ヒレ肉)卵料理
  • おやつ:色のついていない透明な飴 シャーベット(乳成分×)プリン
  • 飲み物:お茶・コーヒー・紅茶(砂糖は可・ミルクレモンは不可)実のないジュース・スポーツドリンク

◆前日の食事 避けてほしい食べ物の例
  • 穀類(玄米・発芽米・麦)・ごま・納豆・枝豆・粒あん
  • 脂肪の多い肉類・魚類・貝類
  • 乳製品・揚げ物・海藻類・キノコ類・野菜類・果物
  • 飲み物(牛乳・果肉入りジュース・野菜ジュース・アルコール)
  • おやつ(ドーナツ・ケーキ・ポテチ・かりんとう

私はパン・卵・コーヒーがあればご機嫌で、野菜や果物はどっちでもよい人間なので、検査3日前と2日前の食生活は全然辛くなかったです。卵トーストと卵かけご飯、ブラックコーヒーでやり過ごしました。

◆エニマクリン

検査前日は病院指定のエニマクリンのみを食べました。院内の指定コンビニで1400円くらいで購入しました。メニューは

  • 朝食 鯛かゆ
  • 昼食 和風ハンバーグと白かゆ
  • おやつ ゼリーミールとビスコ
  • 夕食 コーンポタージュ

がレトルトパウチになっています。おかゆの味が薄くて、梅干しか塩昆布、のりたまでも足したかったけど全てNG食品なので薄味でガマンしました。塩は振ってもOKです。和風ハンバーグはあんかけになっていて角切りのジャガイモとニンジンが入っていました。大腸検査食だから野菜もうまく処理されているのでしょうが、万全を期したい私は野菜は排除。たぶんここまですることはないとは思うんだけど、変なところで几帳面。おやつのゼリーミールはリンゴゼリーでビスコは昔懐かしいあのお菓子。どちらも美味しかったわ。コーンポタージュは味が濃かった。なにしろ全てレトルトの検査食なので美味しいものでもなく、まぁ、まずいってほどでもなく、、、仕方ないなって感じの味。量はかなり少なめかも。働き盛りの男性なら腹ぺこで倒れちゃいそうかな。私は引きこもりオバなので十分でした。

検査前日20時以降より検査当日の朝食はもちろん、検査が終了するまで完全に絶食です。飲み物は水とお茶のみOKでした。

(2)前日の下剤

 

病院の指示であらかじめ渡されていた2種の下剤を前日の夜に服用。

◆前日20時 マグコロール250ml


これがまぁ酸っぱいの。スポーツドリンクのような味とか書いている方もいるけど、なにしろ、酸っぱい、酸っぱい。250ミリというのも結構な量であまり飲みやすいものでもなかったですが、頑張りました。嫌いな給食を丸飲みする小学生みたいに息を止めて一気飲みみたいな感じ。あとでネット情報みると一気飲みはダメとか書いてあったけど、私が貰った指示書にはそんなこと書いてなかったから、ま、OKとする。

◆前日22時 ピゴスルファートナトリウム内容液 10ml

 

小さな容器に入っている液体全量をコップ一杯の水に入れて飲むように指示。味はなんというかほんのり甘いけど、液体自体が少しとろみがついているみたいで、なんだか気持ち悪い感じ。これも上記と同じく、息を止めて一気飲みしてやったわ。

どちらの下剤も飲んだあとはなんとなく気持ち悪い感じだったけど、我慢出来ないほどでもなく、便通も23時頃と夜中の3時頃に無事ありました。ふだんどちらかというと便秘気味なので、出なかったらどうしようと若干心配だったので、これで第一関門クリア。

3.当日の持ち物

500ミリ以上のお茶か水を持参すること

という指示以外なにもなかったけど、ネットでたくさん下剤(2リットル近く?の液体)を飲まされて体が冷えたという声をたくさん見たので、風薫る5月でありながら、寒さに備えてカイロ・薄手のダウンジャケット・膝掛けまで持参。結構な荷物になってしまった。それから下剤の味を感じないようにするためにストローを使用するといいという話も見かけたので、ストローも準備。結局どれも使わなかったけどね。

4.検査当日


(1)8:50集合


この日、なんと12人もの人が大腸内視鏡検査を受けるらしい。トイレはたったの4カ所!下剤を飲まされてトイレ争奪戦になるのではないかと内心ドキドキ。

(2)9:00 看護師さん登場 まず吐き気止め服用


看護師さんから吐き気止め薬3錠と水を配られて、服用。

(3)9:30までの間 看護師さんによる問診 手荷物をロッカーへ


吐き気止め薬の効果が現れるまで30分かかるのでそれまでの間、順番に看護師さんから問診を受ける。 

  • 今日受ける検査内容(胃カメラか大腸カメラ、あるいは両方、鎮静剤の有無)確認
  • 昨夜下剤を飲んでから便通は何回ありましたか?
  • 点滴をする腕は左右どちらがいいですか?
  • 内視鏡検査は初めてですか?
  • 帰りのお迎えのための電話連絡は必要ですか? 

などでした。
それから個別の鍵付きロッカーに持ち物を収納しました。スマホや文庫本などは手元に置いておいても可。

(4)9:40頃より下剤服用開始

◆恐怖の巨大下剤(2リットル入り)


お得用詰め替えシャンプーや液体洗剤が入っているみたいな大きなパウチに入った液体の下剤(モビプレップ)が配られました。どーんと2リットル入りで、1リットルのところに黒マーカーで線が引かれて「ここまで」と手書きしてありました。

◆飲み方の説明

看護師さんの説明

  • ここまでと書いてあるところ(1リットル)まで、コップに入れてじゃんじゃん飲んでください。飲める人は一気飲みでも構いません。
  • 気分が悪くなるようでしたら、10分から15分でコップ1杯飲むくらいの割合でゆっくり飲むようにすると良いです。
  • 1時間に1リットル飲み終えるのが目標です!早く便がキレイになった人から順番に大腸検査が始まりますから、頑張って飲み終えてください。
  • 1リットルを飲み終えるまでは、口直し程度に水かお茶を少量飲んでもいいです。しかし出来る限り下剤を飲むことを優先してください。
  • 便通を促すため(?だったと思う)小まめに廊下を歩いてください。
  • 1リットルの下剤を飲み終えたら、持参のお茶かお水を500ミリくらいは飲んでください(下剤は一切吸収されないものなので、脱水になる危険がある)。

ネット情報では一気飲みはダメとか見たけれど、看護師さんがじゃんじゃん飲んでよしというので、頑張ることにしました。下剤の味は、前日の酸っぱすぎるマグコロールとは違って、もっとあっさりしたスポーツドリンクぽい、うすいミカンジュースっぽいような味で全然飲みにくくなかったです。味を感じないために使うといいという情報からストローを持参しましたが、全く必要なし。事前に配られて服用した吐き気止め薬のおかげが、全然気持ち悪くもなく、20分もかからず1リットル完飲完了!たぶん12人の中でいちばん早く飲み終えたんでないかしら?自慢にもならんけど。2リットル飲まされる覚悟出来たから、1リットルなんて楽勝だったわ。

部屋は暖かかったので、持参のあったかグッズも全く不要でした。

(5)お通じ合否判定(笑)


下剤を飲み始めてから30分くらい経過して、ぼちぼち便通がありました。看護師さんによると4回目くらいから合格になることが多いそうですが、前日の下剤による排便の加減によっては3回目くらいでも合格になる人もいるようです。私は4回目で合格でした。下剤を飲み始めて1時間ちょっとくらいだったかな。

看護師さんのチェックがあります。

合格とは、排便の中に粒が全く混じらず、透明の黄色になる状態、ほぼ尿のような感じになることです。

私は1番乗り合格を目指しましたが、残念ながら3番でした。3日前から食事にも気をつけ仕上げて来たからかなり自信がありましたが、上を行く強者が2人もいました。競争ではないけどね。ちょっと悔しい。

12人の検査を受ける人に対して、たった4カ所しかないトイレのことがとても心配でしたが、この下剤による便意は普通の下痢のときとは違って、それほど差し迫ったものでもないから、トイレに駆け込むみたいな勢いはなかったし、排便自体がまるで水道の蛇口をひねって水を出すかのような感じで一気に終わるので、トイレに長居するようなこともあまりなく、トイレ混雑はほとんどありませんでした。よかった。本当に不思議な排便でした。水がシャーっと出るのよ。何度もすみません。でもこの不思議な感じをぜひ伝えたいのよ。

普通に考えて、便を看護師さんにチェックしてもらうなんて、死ぬほど恥ずかしいじゃんと思うかもしれませんが、このときのお通じはほぼ水で匂いもほとんどなく、皆さん次々と、看護師さんチェックお願いしま~すと叫んだりしますし、なんか慣れちゃうというか全然普通のことに思えてくるんですよ、不思議だわ。こんなことを恥ずかしいと思って検査を受けなくて、重い病気の発見が遅れるなんてことの方がよっぽど悪いことですよ。

◆検査着に着替える


合格した人から呼ばれて検査着が配られました。お尻の部分に穴が開いている不織布のズボンとお尻まですっぽり隠れるワンピース型上衣に着替えました。お尻は穴は開いていますが、生地が重なっているので閉じるようになっているし、上衣は丈が長いからお尻が丸見えになることはありません。

◆検査


順番に呼ばれて検査室に入りました。私は胃カメラもありますから、まず、胃を膨らませる(だったと思う)薬を小さなコップに一杯飲みました。そしてベッドに横になると看護師さんが血圧を測り、心電図・パルスオキシメーターの機器を装着して、点滴の針を入れてくれました。そして左腕を下にして横になり、看護師さんが「眠り薬を入れますね」と言いました。ここの病院では眠り薬とわかりやすく言う決まりらしいね。私はどんな風に眠くなるのかしら?とワクワクしてイチ、ニ、と心の中で数を数えましたが、サンを数えられずに意識がなくなりました。こんなに急にガクンと意識が無くなるものなのか。面白い。

大腸検査が先で、胃カメラが後だったそうです。

大腸検査は全くひとかけらの記憶もありません。もちろん痛みも違和感もゼロでした。

胃カメラの時、ノドがすごく痛くて、あら目が覚めちゃったと思ったら、内視鏡を抜くところだったらしく、抜きますね~と言われて、痛いと思ったのも一瞬で終わりました。記憶があるのはこの瞬間だけです。

その後どうやって来たのか全く記憶もなく、休養室のベッドで目が覚めました。他の方の様子を見ているとストレッチャーに乗せられて運ばれて来て休養室で看護師さんから簡単な説明も受けていましたが、私は全く記憶がありません。ここで1時間寝かされると聞いていたのに、1時間も過ごした記憶がないので(ほんの20分程度くらいの感覚)、終始うつらうつらしていたようです。胃カメラの時にノドを麻痺させる薬を塗られたのか、ノドがめちゃくちゃ苦かったのだけが唯一の記憶です。

看護師さんがやってきて、終了ですから着替えてくださいと言われました。まだ幾分ぼんやりしていましたが、気分が悪いとかは全くなかったです。

12時頃検査室に呼ばれて、ふたつの検査を受け、1時間の休養を終えて着替え終わると14時頃で所要時間2時間くらいのようでした。

◆ドクターから検査結果を聞く

 

着替えてから先生に呼ばれて、結果を聞きました。ありがたいことに、食道も胃も大腸も全く異常がなかったということです。よかった。食道隆起性病変の疑いは、恐らく検査時の体勢の影響で食道が押されて写ったものだろうということでした。生まれて初めて自分の食道、胃、大腸内部の画像を見せていただきました。自分で言うのもなんですが、とてもキレイでしたよ。今まで私のワガママな食生活にもかかわらず頑張ってくれていた私の内臓さん達が愛おしく思えましたよ。

◆精算後帰宅

費用は三割負担で10,000円くらいでした。
鎮静剤の影響もあり心配なので、夫さんにお迎えに来て貰いましたが、余裕で一人で電車で帰れそうでした。

私はポリープ切除などもしていないので、検査後の食事の制限もなく、夕食は普通に食べました。朝から何も食べていなかったので、腹ぺこでしたよ。

大腸検査のときに空気を入れるからガスが出ると聞いていましたが、全然出なかったです。実はこれがあるから電車で帰るのを躊躇したんだけど。

お腹の張りや痛みも全くなかったです。

5.総費用(3割負担)

  • 人間ドックを受けたクリニックでの紹介状作成代金(画像CD込み)700円くらい
  • 総合病院での診察(初診料込み)と前日分の下剤2種代金 1,300円くらい
  • 前日用の大腸検査食 1,400円くらい
  • 胃カメラ・大腸検査代金(鎮静剤使用) 10,000円くらい
  • 合計ざっと13,400円ってところですね。

6.感想など

胃カメラ・大腸検査ともに、私は鎮静剤を使ってもらったから、全く記憶もなく苦痛もなく終わりました。こんなに楽なら私はまた受けなければならなくても全然OKです。看護師さん、ドクターさん、受付事務の皆さんもとても感じのよい人たちばかりで、リラックスして検査を受けることが出来ました。本当に感謝しています。


余談
以前、アナウンサーの安住さんが大腸検査の話をラジオでされているのを聞いたことがあったのですが、安住さんは前日の食事の注意を全く把握していなくて前日は普通に食事をしてしまい(NG食品多数)、お通じの合格が出るまでなんと17回、下剤のお代わり2回もさせられて、5時間半もかかってしまったらしいです。

私が一緒に検査を受けた人たちは、全員下剤は1リットルのみでお代わりの人もおらず、ほとんど4、5回くらいで合格していたので、やはり前日の大腸検査食が指定されているのがいいのかなと思いました。前日の食事、重要みたいね。1,400円と美味しくもないのに、それなりの金額するけど、やっぱりこれはいいのかも。Amazonなどでも購入出来るみたいです。

それから下剤の種類によって、飲まなければいけない量に差があるみたいですね。いろいろ違いがあると思うので、ご参考までに。

こんな感じの初体験でした。最後まで読んでくれてありがとうね。

これからも元気で頑張ろうぜ。

みむろ (了)

2019年12月カラヴァッジョ展(名古屋市美術館)

昨年(2018年)12月スペイン・マドリード旅行でプラド美術館とソフィア王妃芸術センターにてたくさんの絵画を観る機会があり、美術館での絵画鑑賞もいいもんじゃんと50歳半ばにして芸術に目覚めまして、

今年に入ってから、大塚国際美術館徳島県)、ハプスブルク展(国立西洋美術館)、ミイラ展(国立科学博物館)とそこそこゲージツに慣れ親しんでまいりました。

ここのところ名古屋に「カラヴァッジョ展」が来たと新聞・雑誌・ポスターなどで大々的に宣伝されていました。カラヴァッジョなんて名前聞いたこともないし、ポスターを見ても見慣れた絵ではないし、生々しくて怖そうだから本当はあまり興味もなかったんだけど、私の好きなルーベンス大先生も影響を受けたとかいうエピを読んだりして、まぁとりあえず近いから行ってくるかと。

以下、素人の聞きかじりです。いろいろ間違ってたらゴメンね。

カラヴァッジョとは

人となり

私はカラヴァッジョなるイタリア画家のことは全く知りませんでしたが、既存の絵画の常識を打ち破りバロック芸術の扉を開き、後の芸術家に多大なる影響を与えた天才画家だそうです。絵の出来栄えが素晴らしいため超売れっ子でお金に困ることはなかったのですが、超破天荒な問題児で一心不乱に絵筆をふるったかと思えば、剣を持って盛り場で大暴れして逮捕されること数度。果てはケンカで相手を殺めてしまい、教皇から死刑宣告されローマから逃亡の日々。逃亡先でも絵は大人気で売れに売れたらしいよ。ローマへ回帰することを夢見ていましたが結局38歳の若さで熱病のため死亡したんだって。お近づきにはなりたくはないけど、お話としてはドラマチックで面白い人生ですね。

画風

画面上の出来事がまるで眼前で実際に起きているかのような臨場感を醸し出す幾つもの新手法。特に重要なのは光と影のコントラストを画面構成上の大きな要素に据えたこと、リアルな写実的描写を徹底したことです。併せて巧妙な明暗法を駆使することで、絵の中の事物がこちらに突き出ているように見せる「突出効果」に注目したいところです。 『日経おとなのOFF 2019年絶対に見逃せない美術展』カラヴァッチョの濃すぎる人生 より抜粋

概要

16世紀末、ローマに現れた天才画家ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ。圧倒的な描写力、強烈な明暗、観る者を引き込む生々しさ……。それまでの絵画の規範(きまりごと)を打ち破り、大変革をもたらしました。彼こそ、17世紀バロック絵画の幕開けを告げる革命児(パイオニア)だったのです。(中略)本展では、イタリア国内の所蔵作品を中心に、10点あまりのカラヴァッジョ作品(帰属作品含む)に同時代の画家たちを加え約40点の傑作・秀作を公開します。激情と苦難に彩られながら、新時代の潮流を導いたカラヴァッジョの芸術の輝きをご覧ください。公式カラヴァッジョ展HPより抜粋

展覧会名

カラヴァッジョ展

会場

名古屋市美術館名古屋市中区栄2-17-25 芸術と科学の杜・白川公園内)

会期

2019年10月26日(土)~12月15日(日)

開館時間

午前9時30分~午後5時、金曜日は午後8時まで 11月2日(土)・3日(日)は特別夜間開館で午後8時まで(入館は閉館の30分前まで)

休館日

毎週月曜日(11月4日(月・休)は開館)、11月5日(火)

観覧料

一般 1,600円

高大生 1,000円

中学生以下 無料

音声ガイド

600円 解説件数21件 解説時間35分

ナレーションは俳優の田辺誠一さん

映像上映

カラヴァッジョの人生と画風の二種類の映像が大画面でエンドレス上映されています。1本5分くらいだったかな。座席もありゆっくり鑑賞出来ます。とても分かりやすくてよかったです。

混雑度

12月初めの平日に10時頃来館。チケット売り場・入場口ともに待ち時間はなくスイスイでした。館内はそれなりにお客さん(9割方名古屋マダム)がいましたが中は広いので混雑というほどではなくゆっくり鑑賞出来ました。

作品

ほぼ予備知識もなく訪れましたが、作品の一枚一枚にかなり衝撃を受けました。絵がまるで写真のよう、、、というのでは言葉が足りないわ。写真よりももっと写実的というか立体的、光と闇のコントラストでまるで3Dみたいな、いやいやこれもちょっと違うな、、、とにかく絵が飛び出してくるようなこちらに迫ってくるような迫力のあるものばかり。目の前で演劇を見ているかのような臨場感がありますね。題材も切ったばかりの首を持っていたり、今まさに首を切っていたり、ヘビ頭の生首の盾だったり、歯をペンチで抜いて流血だったり、、、と血みどろのもの満載。怖いけど、面白かったわ。満足。

カラヴァッチョ展はロビー以外撮影禁止です。以下の画像は絵はがきを撮影しました。

ゴリアテの首をもつダヴィデ(ボルゲーゼ美術館)名古屋会場でのみ公開   ゴリアテはカラヴァッジョの自画像で、首を持つダヴィデも若き日のカラヴァッジョであると言われています。首を取って勝利したはずのダヴィデが物憂げな表情なのは自分で自分を殺したから?ゴリアテの口には唾液がきらきら光っていてリアル過ぎて怖いよ。ダヴィデの持つ剣にはラテン語で「謙遜は傲慢を殺す」と書いてあるそうです。カラヴァッジョは首を切る瞬間や切り落とされた首の絵を多く描いたそうです。右側下に変な影が入ってしまってすみません。

洗礼者ヨハネボルゲーゼ美術館) 

ヨルダン川でイエスに洗礼を授けたヨハネは髭もじゃ長髪、達観した表情、、、のような外観で描かれることが多いかと思いますが、このヨハネは今でも十分アイドルとして通用しそうな若い美しい青年に描かれていますね。ちょっと堂珍くんに似てるわと思ってしまった。この絵画が怖くないし美しいから今回の展覧会でいちばん好きかな。

法悦のマグダラのマリア(個人蔵) 

天を仰いで恍惚の表情を見せるマグダラのマリア。何かエロいことを考えているのかしら?と俗な私は考えてしまいましたが、神の庇護を受けたことに喜びを感じている場面だそうです。失礼いたしました。斬新な聖女の描き方に人々は驚愕し熱狂し20点もの複製画が作られたそうです。この頃、人気のある絵画の複製は本人、本人以外の手によってたくさん作られ、高い対価で取引されたそうです。

リュート弾き(個人蔵) 

水をたたえたガラスの花瓶が本当に写真いや映像のようにガラスに見えるのよ。花に付いた水滴も本当に水なのよ。透明なものをどうやって絵の具で描くのかしら。リュート弾きの女性の肌の美しさ、瞳のきらきらした輝きもリアルでした。

メドゥーサの盾(個人蔵) 

首を切られても頭に生えているヘビたちはまだ生きていてうねうね動いていたんだって。怖いよ~~~。メドゥーサを肉眼で見ると石に変えられちゃうので、ペルセウスは盾にメドゥーサの姿を映して首を討ち取ったのよ。だからこの絵は盾(お祭り用のミニサイズ)にキャンバスを貼りつけて描いたんですって。メドゥーサの表情もヘビも滴る血もこわい、こわい。

この他、歯をペンチで抜いている場面で口から流血しているのを周りの人々が興味津々でガン見している絵(歯を抜く人)とか、切断された首から血が滴り落ちてその血が小瓶に溜まっている絵(聖アガピトゥスの殉教)とかね、、、その他いっぱい怖い絵ばっかりでした。でも意外と怖くなくて楽しかったわ。

ショップ

いつもは絵はがきやクリアファイルなどを買うのを楽しみにしていますが、血みどろ、生首が多かったのであまり購買意欲がわきませんね。テルマエロマエヤマザキマリさんのイラストのカラヴァッジョさんがイケおじ風で素敵でした。

パンフレットと入場券

カラヴァッジョ展パンフレット このゴリアテの首を持つダヴィデの絵画は名古屋会場のみでの展示なので、パンフレットやポスターはこれが使われていることが多いみたい。

カラヴァッジョ展チケット。

このチケットで常設展の入場も出来ます。

感想

題材は暗いものが多いし血みどろだし生々しいしで怖い絵が多そうだなとあまり興味もなく訪問しましたが、カラヴァッジョ自身の人生も興味深いし、まるで演劇を見ているかのような悲鳴が聞こえてくるかのような臨場感あふれる絵画がいっぱいですごく面白かったです。音声ガイドがとても分かりやすい説明でよかったです。おすすめ。

何ごとも食わず嫌いはいけないね。これからもいろいろな展覧会を観てみようと思いました。

名古屋市美術館常設展

カラヴァッジョ展のチケットで常設展にも入れます。常設展はワンフロアでそれほど広くなく点数も国立西洋美術館などと比べるとかなり少な目ですが、モディリアーニ、マリーローランサンシャガール、パスキンなど有名画家の絵画もありますよ。エコールド・パリ、メキシコ・ルネッサンス、現代の美術、郷土の美術の4つのコーナーに分かれて展示されています。

毎日11時と14時にガイドツアーがあり無料で参加出来ます。私も途中参加させてもらいました。いろいろ興味深いお話が聞けておすすめですよ。

ロビー以外は写真撮影は禁止です。

ロビーの大きな物体 

ニューヨークの実在するウールワース・ビルディング。米コイン模様の龍は庶民から小銭を吸い上げて巨大な財をなした象徴なんですって。窓から人がのぞいていたり面白い仕掛けもたくさん。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。みむろ(了)