チェックアウトして空港へ向かう
結局マドリードに来てから時差ボケは解消出来ず、最終日を迎えました。前夜も20:00頃就寝0:00頃起床で、長い夜を過ごしました。
チェックアウト前に残りの食材を(おなかの中に)片づけました。
ホテルのレストランの素敵な朝食を最後に食べて行きたかったのですが、時間的に無理だったので、余った食材でクロワッサンサンドを作り、コーヒーとスープ、ヨーグルトで済ませました。初日に買ったクロワッサン、生ハム、チーズ、ヨーグルトは本当によく役立ってくれました。安価であるのにとても美味しくて大満足でした。本当はもっと外での食事も楽しむべきでしたが、それは次回のお楽しみにしますね。
荷物をまとめて、室内金庫に残したものなどがないかチェックして、部屋を出ました。
今回は小さなサイズのスーツケースで事足りました。
7:10過ぎ頃、チェックアウトしました。フロントの方に、とても快適な良いホテルでした、ぜひまた来たいです、でも次回は天窓ではなく、窓のあるお部屋がいいですとお伝えしたら、あなたがここを気に入ってくれてうれしい、窓のある部屋が良かったならすぐに言ってくれたら、部屋を代えてあげたのにと言われました。
部屋を代えてくださいと言えばよかったのですね。私はいちばん安いレートの部屋を予約していたので、窓のない部屋でも仕方ないなと部屋を変更してもらうなど考えも及びませんでした。
おまけに、この天窓の部屋はこのホテルに2部屋しかない人気のお部屋だそうです。安いレートの部屋で悪い部屋に入れられたどころか、もしかしてアップグレードだったのか???まぁ、そこまでではないとは思いますが。
最初は窓がない部屋にびっくりしましたが、過ごしてみると青空に流れる白い雲が眺められたりして、優雅でしたね。まるで、大きな2枚の絵画のように思えることもありました。人気の部屋と言われてしまうと、次回もまた泊まりたくなってしまうなんて勝手がいいわね。
天窓は、リモコンで開閉したり、シャッターを閉めることも出来ますが、操作がなかなか難しいです。
天窓から見える青空と雲がまるでプラド美術館で見た絵画のようで素晴らしかったです。
ホテル前にはちょうどタクシーが一台停まっていましたから、ホテルの方に荷物を運んでいただいて、動き出すまで丁寧に見送っていただきました。本当に感じのよい素敵なホテルでした。ぜひ、またここに戻ってきたいな。
タクシーの運転手さんに「何番ターミナルなの?」と聞かれたので、たまたま知っていたスペイン語の数字「クアトロ(4)」と答えたら、なんとなくほほぉと若干感心してくれたみたい。私は今回の旅でスペイン語はカフェコンレチェポルファボール(カフェラテをください)とクアトロの二語しか話せませんでした。最低限の挨拶程度の言語さえ覚えて来なくて、大変申し訳なかったな。これからは少し勉強してみますよ。
日曜日の早朝とあって渋滞もなく、空港には25分くらいで到着しました。空港へ向かう道で、雨が降り出しました。マドリードに到着したときも雨模様だったのがホテル到着と同時に降りやみ、またマドリードを出発する日に雨が振り出して、結局私のマドリード滞在中は雨に降られることもなく温暖な日ばかりで幸運でしたね。
空港ヘタクシーで向かいました。往路と同じく市内からは一律30ユーロ。1ユーロだけチップを渡しました。
マドリード空港
チェックイン
空港には7:40くらいに到着しました。キャセイ航空はターミナル4Sからの出発ですが、チェックイン手続きはターミナル4で行います。空港の広いこと、広いこと。ターミナル4はスペイン最大の航空会社イベリア航空がメインで使用していますから、外様のキャセイ航空など端っこにひっそりとカウンターがありました。
イペリア航空(IBE)の羅列にひっそりと表示されるキャセイパシフィック航空(CX)。
キャセイパシフィック航空カウンターはかなり端っこにありました。
8:00少し前くらいにチェックインが開始されました。マルコポーロ専用のカウンターもありましたが、グリーンのステイタスでは使えないようでしたので、一般の列に並びました。早めに並んだのですぐに済みました。
出国
チケットを受け取り、セキュリーチェックを受けた際セキュリティーゲートで、アラーム音を鳴らせてしまったわ。全身チェックをされましたが、ポケットにコインを一枚入れたままだったのが原因でした、初歩的失敗だわ。すみません。
ここからのおばさんの記憶は曖昧で、出国審査がどのタイミングであったのか覚えがありません。シャトルに乗ってターミナル4Sに到着したあとだったのか前だったのか???
出国の手続きもすごく簡単で、カウンタースタッフは入国時と同じようにとてもフレンドリーに、「○○(私の名前)、オハヨウ。アリガトゴザイマス」と日本語であいさつしてくれて、パスポートにぽんぽん判子を押してくれて終了でした。私はマドリードから直接スペイン(シェンゲン圏)を出国していますが、日本帰国には通常シェンゲン圏のヨーロッパ他国を経由することが多いですから、その場合は経由国で出国手続きが行われます。
私のフライトの搭乗ゲートがあるターミナル4Sまでは、シャトルでの移動もありとても遠かったです。マドリード空港は思った以上に巨大で移動にかなり時間がかかるので、時間にはかなり余裕を持って空港に来られることを強く推奨しますよ。
プライオリティパスが使えるラウンジでひとときを過ごす
まだかなり時間がありましたから、プライオリティパスで使用できるラウンジに行ってみました。免税店などがある階にあるのは、イベリア航空上級会員様専用ラウンジで、プライオリティパスで使用できるラウンジはエレベーターでひとつ上階に行ったところにあります。エレベーター付近の案内にはプライオリティパスという表示がないので不安になりますが、ラウンジの入口横のボードにはしっかり表示されています。
プライオリティパスで入れるラウンジへはVip Lounge Aenaと表示されている上階に行ってください。
aena vip SALA lounge NEPTUNOと表示してあるラウンジがプライオリティパスで入れるラウンジです。
入口でプライオリティパスと搭乗券を見せて、サインをして入りました。飛行機が見える全面ガラス張りの明るくて広いラウンジでした。広い大きなソファ席には充電用コンセント口(くち)がありましたが、差込の形がCプラグ用でしたので、利用にはアダプターが必要です。
サンドイッチやフルーツなどが、コンビニ商品のようにひとつずつパッケージされていて、清潔な感じでとてもよかったです。ハムはあったけど、生ハムがなくて残念。パエリアがあったという記事を見たことがあったので期待していましたが、ありませんでした。本場のパエリアを食べられる最後のチャンスだったのになぁ。朝早いから朝食仕様だったのかな。お菓子もたくさんあって、前日マヨール通りで買ったイモ羊羹みたいな食感のお菓子(turron)が山積みでした。
まるでコンビニのようなディスプレイ。上からヨーグルト各種、フルーツ各種、サンドイッチ各種、飲み物各種。
パンはかなり種類がありましたよ。
アルコール各種。
最後に生ハムを食べたかったけど残念ながらありませんでした。
ドリンク各種。
スペイン名物のお菓子各種。
コーヒーマシン。
ヨーロッパのパンは、これまで訪れた国ではハード系のバゲットタイプが多かったのですが、ここマドリードでは朝食レストランでも日本と同じようなしっとり柔らかい食パンやコッペパンもあり、ここのラウンジで食べたツナサンドイッチも柔らかくて美味しかったです。
左にあるツナサンドがしっとり柔らかくて美味でした。フルーツのカップやヨーグルト、チーズ、ハム、お菓子などどれも美味しかったけど、ホットミールがありませんでした。
食後はコーヒーを飲みながら、飛行機を眺めたり、フリーWifiを利用してネット閲覧したりして、のんびり過ごさせてもらいました。明るく気持ちのよいラウンジでした。搭乗時間が近くなってきたので、搭乗口に向かいました。
帰国の日は雨でした。イベリア航空の飛行機ばかりです。
香港までのフライトはプレミアムエコノミーにアップグレードされた!
10:30頃、搭乗開始になりました。行列を後目にマルコポーロ・グリーン用の入口から中に入りました。飛行機の入口でCAさんに搭乗券を見せ座席のある方の通路を案内してもらうことがあると思いますが、ここで案内された通路が私が48時間前に指定した座席の場所の通路とは違っていました。私は空港カウンターで搭乗券を受け取ったときに、座席番号を確認していなかったのよね、指定してあったからその通りになっていると思い込んでいて。
ありゃりゃ、指定した席と違うところにされちゃったんだわ、通路側でなくて両側挟まれた席だったら悲惨だわ!と思って、ドキドキしながら搭乗券に印字された座席のところに行きますと、なんとプレミアムエコノミーシートでありましたわ。安いチケットでマイレージランクも最低会員の私が何の間違いかアップグレートしていただいていたのね。びっくりしました。
何の手違いかプレミアムエコノミーシートをいただけました。ありがたき幸せ。
ビジネスシートほどのことはありませんが、座席の背は思った以上に倒れるし、フットレストも前席下ではなく自席の下からせり上がるようになっていて楽ちんでした。しっかりしたヘッドフォンもありまして、これがノイズキャンセリングというものなのかしら?と思いましたが、私にはよくわかりません。歯ブラシ、靴下、アイマスクなどのアメニティが入ったシュールな絵柄のポーチ付きでした。あ、そういえば乗ってすぐのまだ離陸していない頃に、ウェルカムドリンクもいただきました。シャンパンみたいなグラスも並んでいましたが私はアルコールがいただけないので、水です。趣きのない選択ですね。
アイマスク・靴下・耳栓、ハブラシが入ったアメニティポーチ。脱力系イラストがなかなかカワイイです。
あとから、飛行機好きの友人ご主人に聞いた話によると、この便の飛行機はまだごく最近納入されたばかりのぴかぴかの新型だったそうですよ。私、飛行機に乗ったとたんに寝てしまうような体質だし全く機種についても興味がないので、さっぱり分かりませんでしたが、マニアさんからしたら、わざわざ選んで乗りたいような機種だったみたいです。そんな飛行機のプレミアムエコノミーを体験させていただいて、本当に申し訳なかったです。キャセイさん、ありがとうございました。
飛行機が離陸してしばらくしてから、機内食が出ました。いつもはほぼ機内食は食べませんが、このときの機内食はなんだか素晴らしかったので、少し食べてみました。ビーフステーキでしたが、かなり厚みがあり食べごたえ十分、副菜のお味もよかったです。カトラリーとナプキンをナプキンリングで留めてあったような様子を見ると、これはもしかしたら、プレミアムエコノミー専用の機内食だったのかしら?いつもの香港・名古屋便のキャセイの機内食のそれはそれは貧相なものとは段違いな素晴らしさだったのですが、往路便では寝ていてメイン機内食をもらっていないので、これがエコノミーの長距離便の普通の機内食であったのかどうか私にはわかりません。
ステーキの機内食。今回の旅の機内食の中ではピカイチに美味しかったです。
席の背はよく倒れるし足元は広いし快適でした。大きめのモニターで映画を5本くらいたっぷり観ました。話題の「万引き家族」を観ましたが、つらいお話なのね、知らなかったから観ちゃったわ。リリーさんのクズ男っぷりと、安藤サクラさんの色っぽさがすごく良かったですが、悲しいお話でした。
朝食プレート。可もなく不可もなく。変な色の写真ね、すみません。
良い席に恵まれたおかげもあり、12時間は、あっという間でした。ありがとう、キャセイ航空。
香港国際空港到着。プレミアムラウンジで休憩。
香港に到着しました。トランジットの案内に従って歩きました。3時間くらい時間があったので、またプレミアムラウンジに行きました。いつもはゲート1に近いラウンジに行きますが、今回はゲート40付近にあるラウンジに行きました。
ゲート1近くのラウンジは広いですが、窓のない暗い(ムーディと言えなくもない)ラウンジですが、こちらのラウンジは大きな窓があり飛行機も見られるし、開放的で明るいです。
環亜機場貴賓室(プラザプレミアムラウンジ)の表示を目指して行けばよいです。
入口。結構混雑していましたが、中は広いから大丈夫です。
コーヒーマシンなど。いちばん右側にコップを置くと底側からビールが注がれる不思議なビールサーバーがありました。よく意味がわかりません。
ペットボトルの水が貰えたのはこのラウンジだけでした。ありがたい。
朝食仕様でサンドイッチなど豊富にありました。
シリアルやお菓子など。
ホットミールが多いのが香港のプレミアムラウンジの良いところね。
サラダなど。
とても明るいラウンジ。
機内で朝ごはんを少し食べましたが、こちらでもまたいただきました。充電用コンセントはユニバーサルな形なのでアダプタは不要です。
ちょっとした仕切りがある席をGET。
大好物のトマトのグリルがあったのが嬉しかった!しかし香港のプレミアムラウンジはツミレ入りヌードルばかりでちょっと飽きました。
搭乗時間が近くなったので、搭乗口に向かいました。
途中、格安カットのQBがありました。空港内の待ち時間で、ヘアカットする人なんているのかしら?
空港内で見かけたQBカット。カットは100HKD(約1500円)と書いてあったように思います。
名古屋行きのフライトもアップグレードされた!
実はマドリードで受け取った香港・名古屋便の搭乗券に印字してある座席番号と、スマホのEチケットの座席番号が違っていることに私はラウンジで既に気づいてしまいました。もしや、これは、再びのアップグレードの予感!?
搭乗口で私のマドリードで受け取った搭乗券をかざしますと、アラーム音が鳴り響き、スタッフさんが新しい搭乗券を渡してくださいました。新しい搭乗券の座席に行ってみますと、案の定のプレミアムエコノミーシート再びでございました。ありがたき幸せ。
マドリード・香港便に続いて、香港・名古屋便もプレミアムエコノミーシートにアップグレードしていただきました。本当にすみません。
機内食のビーフは、すき焼き風煮でした。まぁまぁ美味しかったです。
この機材は、マドリード便のように新しいものではなく、飛行機に興味のない私が見てもかなり古臭いものでしたので、プレミアムエコノミーと言ってもそれほど素晴らしいものでもありませんでしたが、座席ピッチはかなり広くフットレスト・ヘッドレスト完備、座席もまぁまぁ倒れましたし、快適でした。短距離フライトのため、アメニティグッズは無しでした。
ありがたい座席をいただきましたが、帰りは3時間少々くらいのフライト時間でしたから、あっという間に到着しました。快適な時間をありがとうございました。
中部国際空港に到着しました。マドリードから香港経由で香港での待ち時間を3時間くらい含め、19時間くらいかかったことになりますが、時差ボケも大した疲れも感じることなく絶好調のままでした。ただ、機内に預けた荷物が全然出て来なくて、恐らく、最後の最後に出て来たと思いますが、これだけはちょっとうんざりしました。香港を経由する遠くから来ていると、荷物はいちばん下に入れられちゃうのかしら?仕方がないことですが。
中部国際空港でスーツケース宅配(無料クーポン)をお願いして帰宅
小さなサイズのスーツケースしか持っていなかったので、いつもは余裕で持って帰りますが、楽天プレミアムカードのトラベルコース選択での特典に、2回分の空港・自宅間(往路どちらでも使用可)のスーツケース無料宅配クーポンがありましたから、使ってみました。税関を通って出口から出て右手突き当りのクロネコヤマトさんのカウンターで手続きをします。スマホで楽天会員のページからクーポンを取得しておいて、クーポンページと楽天プレミアムカードをカウンターで見せるだけで無料になります。空港から自宅への宅配時は、予約の必要はなくクーポン取得は預ける直前でOKです。自宅から空港への宅配時は事前予約が必要です。送り状の記入は必要です。15:30頃に宅配をお願いして、翌日9:00頃には到着しました。便利ですね。
15:47発のミュースカイチケット(座席指定特急券300円くらい?)がいらないタイプの特急列車に乗って、自宅に向かいました。6日間の旅が夢のようでした。
キャセイパシフィック航空様、往路は隣の席を空けて下さり、帰路ではなんとプレミアムエコノミーにアップグレードしてくださり、ありがとうございました。このご恩は決して忘れずこれからも利用させてもらいます(からまたアップグレードよろしくね♥️)。